未来の自分 vs 今の自分
複利は敵にも味方にもなる。
それを教えに10年前の俺(コケシ)に会いに行ってきた。

(以下俺)
おい10年前のコケシ。パチンコやったり毎週2回も飲みに行ったり、散財し放題だな

(以下29歳)
えっ?!お前は誰だ!

10年後の俺だよ。

怖いんだけど。でも確かにその顔は俺だな。老けたな。

そんなことはどうでもいい。今すぐに散財をやめてくれ。
10年前の俺は当時自覚はなかったがチャラついていた。
ただ、悪気はないので許してほしい。

どうした?10年後の俺は金に困ってるのか。

そうだ。定年も65歳、シニア延長も70歳まで延びてこのまま貯金しないと死ぬまで働く様だぞ。

60歳定年じゃなくなってるのか。

そういうことだ。だから俺のいうことを聞いてほしい。
…俺、本当に老けた?

気にしてたのか!大丈夫だからお金について教えてくれ。
高級バッグ購入【リボ払いの真実】

30万円のハイブランドバッグ、リボ月利1.5%で買ったって?

うん。月9,000円返済だから余裕でしょ?
かっこいいし。

ハイブランドバッグなんて、バッグがかっこいいだけで誰も持ってる人のことなんて見てないぞ。

…相変わらずズバッと言うな。
リボ金利 月1.5%のカードは
年利 ≈ 1.5×12 + 1.5²/12 ≒ 18.2%
月利1.5%は年利18%超。72の法則を逆に当てると 72 ÷ 18 ≒ 4年で借金が2倍。
返済が滞ると30万円が4年で60万円。 高級バッグ2個分買える計算になる。
“今の現金”の価値も静かに削られている

…リボ払い恐るべし。

しかも現金を持ってるだけだと勝手に溶けるんだ。70の法則だと
インフレ2%なら 70 ÷ 2=35年で価値半減。
日本の銀行が掲げるインフレ目標は2%だから現実的な値。
実際の直近コアCPIは3.3%だから21年後には価値が半分になる。

…スタバのラテ500円が実質1,000円の負担感になるってこと?

そう。それと同時にリボは “2倍” ペースで増殖。負の複利を二重でかぶる地獄だ。
どうやって逆転する?

もしバッグ代30万円をS&P500(年利7%)で運用していたら、114の法則を使って114 ÷ 7 ≒ 16年で資産3倍になっていたぞ。

ってことは、今30万円を投資に回せてれば45歳で90万円だった?
…俺は一体どうすれば。もう終わりなのか。

まだまだ大丈夫だ。負の複利を“正の複利”に変える。

正の複利?

今から月3万円、いや1万円でもいいからS&P500に積み立てるんだ。
2015年から2025年にかけてS&P500に月3万円ずつ積み立てた場合、仮に年平均12.566%のリターンが得られていれば、約713万円に増えていた計算になる。積立額は360万円だが、運用益で353万円も増える計算。実際のリターンは年ごとに変動するが、長期積立の複利効果がいかに強力かが分かる。たとえ月1万円でも238万円になっていた。

す、すげえ
即行動リスト
- リボ全額一括返済 —— 年18%ローンは即終了
- 新NISA —— 月1〜3万円S&P500積立、年5〜7%帯を狙う
- インフレ半減期をメモ —— 大きな出費は「35年後に2倍負担」と貼り紙をする
まとめ:今の30万円、未来でどうなってほしい?
リボ払いをすれば4年後に負債マイナス60万円。 新NISAで育てれば16年後に資産90万円(名目)。 複利の向きを変えるだけで世界が真逆になる。 今日の決断が未来の自分を笑顔にも、青ざめさせることもできる——選ぶのは今のオレだ。
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